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花尊し

花尊し

埋葬


埋葬についての Q & A

Q 自分の敷地内にお墓を建てようと思っておりますが、できますか?
A 墓地として認可された地域以外に埋葬(納骨)する事は、墓地埋葬法という法律により禁止されており、できません。

Q 自分が埋葬される墓地は、親が自分で用意しておくのが当然の責任だと思うのですが、「親は成人するまで子供を育てたのだから今度は子供が親の葬儀を出すのは当たり前でしょう」と決め付けている方が結構多いと思います。墓地は子供が用意すべきか?親があらかじめ用意しておくべきなのか?真実の人の道はどちらでしょうか?
A 昔は子供の自立心だとかお墓を継承する自覚をするなどから子供が建てるのがスジのように言われていたようですが、はっきりした決まりはないと思います。子供の男女、人数、年令、家計の状況などにより違ってくると思います。「親は子供を育てたのだから後は子供が面倒を見るのが当然」というのは少し寂しいです。「何をしてあげたから、何をしてくれ」というギブアンドテイクのようなドライな考え方は、私としては感心しません。親も初めから親ではなく、ご自身が子供の頃に親の愛情を受けて育ったと思います。あくまでも強制では意味が無いと思います。親自身がご先祖に感謝し、日常ご先祖様の供養などをしていれば、子供はそれを見て育ちます。子供は親を見て育つわけですから、そのような環境にあれば、自然とご先祖、お墓の大切さが伝わるのではないでしょうか。 生前中に仏事のことをすると何倍もの功徳があるとされています。お子様に「お墓を建てることは良いことなので協力して」と言えるような家庭環境が理想的だと思います。

Q 当家は壇家であるが、寺があるのに自然葬をすることができるのでしょうか?
自然葬を行った後は永代供養となるのでしょうか?
A 壇家でしたらお墓をお持ちだと思いますので、一部の散骨であればお寺様のご法要も一般的な形で出来ると思います。残りはご先祖様とご一緒にお墓に埋骨するという方法が良いと思います。自然葬は焼骨を自然に帰するということで、ご葬儀自体は宗派にのっとり通常に行い、焼骨を埋骨しないで、散骨します。永代供養に関しては、特に決まりはありません。ご遺族様のお気持ちで、散骨された場所又は近くでお花などを挙げるようです。一部の散骨であればお寺様で回忌法要など一般的な形で出来ると思います。

Q 自分の葬儀の折りには、子供がいないので樹木の下に埋葬する方法を希望しますが、この方法でして頂けますか?
A 散骨の場合と違って埋葬(土をかける)となると「墓地、埋葬等に関する法律」の第二章第四条「墓地以外の埋葬・火葬場の外の火葬の禁止」の「1.埋葬又は焼骨の埋蔵は墓地以外の区域にこれを行ってはならない」となっています。散骨の場合でもこれに添った法律がある訳ではなく、良いとも悪いともはっきりしないのが現状で、唯一、節度をもってという解釈にとどまっています。以上から、埋葬するには法の規制で墓地以外では難しいと思われます。散骨にしても最近では海が一般的に多く行われています。また山林となると所有者の了解を得た所であれば可能だと思われます。

Q ひとりだけ違う宗教や宗派の場合はどうする?
A 亡くなった人だけが家族と違う宗教、宗派であった場合や、あるいは自分だけが家族と違う宗教や宗派である場合、いっしょのお墓に入ってよいものか迷うことがある。先祖代々のお墓が菩提寺にある場合は、違う宗教や宗派の人は入れないことが多い。霊園では、宗教・宗派不問のところならば、新しくお墓をつくることは問題ない。ただし、先祖代々のお墓にいっしょに納骨することは、その人の宗教、宗派が違う以上むずかしいと考えたほうがよい。結局、宗教や宗派が違う場合は、その人が単独でお墓をつくることが、一番シンプルな解決方法である。しかしそうなると費用の面はもちろんのこと、感情的な面も、生存中からきちんと話し合っておくことが必要である。亡くなったあとで、宗教や宗派が家族と違うことが発覚すると、のちのちたいへんである。分骨して、ひとつは故人の信仰する宗教の合同墓地に納骨し、ほかのひとつを家族のお墓に納骨するという方法もある。どんな方法で納めるのがよいか、生前から話し合って決めておくことが大切。

Q 連れ合いとは事実婚を通しています。死んだら一緒のお墓に入りたいなと思っていますが、それには婚姻届を出すことが必要でしょうか?
A お墓に一緒に入るためにわざわざ婚姻届がほしい、ということはありません。個人墓、友人墓、共同供養墓といった、家制度から切り離した形のお墓も次第に増えているのは事実です。ただ、○×家之墓という形態になっている場合、親戚からなにか言われる可能性があります。また、寺院墓地の場合は、檀家制度が崩れるのを懸念して家制度にのっとった形でお墓に入れるお骨を制限するケースが考えられます。それから、事実婚のお相手が、別途実家の墓を継承する必要がありはしませんか? あなたが先に亡くなった場合とお連れ合いが先になくなった場合でも、対処の方法が変わるでしょう。お連れ合いが継承するはずだった実家のお墓をどうするのか、片方を引き上げて、新しく両家のお墓を同居させる形で設けるとか、先祖をすべて永代供養墓に移してしまうなど、方法を考える必要があるでしょう。

Q お骨はどのような形で埋葬するのでしょうか?
A 地域やお寺によっては、骨壷に入れて埋葬されることもあるようですが、関西では一般的には、さらしの袋に入れ替え、そのまま、底が地面のままのカロートに納めて埋葬するのが多いようです。できましたら一度、お寺にお伺いになった方が良いかと思います。

Q お骨を骨壷のままお納めしてもいいですか?
A おすすめできません。骨壷は一見密封されているようですが長い間そのままでは湿気が入り水が付きます。当店では骨壷よりお出ししてサラシの袋にいれてお納めします。これなら自然に土に還ってゆかれます。遺骨は一日も早く自然の土にかえすことが根本であり、宗派に合わせたお経を書いた白布に包んで納骨されるのが、祖霊の成仏と供養になります。

Q 納骨する場合には埋(火)葬許可証が必要ですが、それを紛失したときはどうしますか。
A 火葬した遺骨を自分の家に置いたまま許可証を紛失した場合には、それが交付されてから5年未満であれば、火葬した火葬場で「火葬証明書」を発行してもらいます。そしてそれを死亡届を出した市町村役場に提出すると、埋(火)葬許可証を再発行してくれます。火葬場に資料がなくて火葬証明書がとれない場合は、死亡した人の除籍抄本と認め印を持参して、市町村役場に提出すれば、役所が調査してから、再発行してくれます。なお、この場合、埋(火)葬許可証の紛失事情書というものを提出しなければなりません。法律には「墓地又は納骨堂の管理者は、埋葬許可証、火葬許可証文は改葬許可証を受埋した日から、5年間これを保存しなければならない」と規定されています。

Q 散骨は?
A 遺骨を粉末状にして、これを海や山などに撒く方式です。散骨を始めた「葬送の自由をすすめる会」はこれを「自然葬」と名づけました。法律的には、墓埋法においては散骨の規定がないことから散骨を適法とする解釈もあります。また、刑法第190条の「遺骨遺棄」にあたるかどうかについては、「葬送の目的をもって節度をもって行う」という条件であれば違法ではないという解釈が有力です。しかし、撒かれる地域の人々の感情の問題もあり、何らかの規制が必要との議論もあります。社会的に認められた慣行というほどのものでもありませんので、こうすれば良いということもいえませんが、遺骨を破棄するためではなく、あくまで葬送を目的として灰状にして原型を残さない形にし、散布する場所も他人の感情をそこなったり、迷惑にならないよう、配慮して節度をもって行う必要があります。現在は、遺族が個人的に、または市民グループや散骨を請け負ってくれる業者に依頼し、それぞれが「自主規制」をしながらという形で行っています。散骨を希望するときは、まず、情報を提供してくれるところもありますので相談するのがよいでしょう。散骨するご遺骨は粉末化処理を致します。前日、ご遺骨をお預かり粉末化処理を行います。(もちろん、ご家族の皆様方で粉末化処理しても結構です。その際は一片が5mm以内の粉末化処理をお願い致します。)
山林など地上に関しましては正当な理由もなくみだりに散骨することは所有権を侵害したことになり違法となりますが許諾を得た土地または公共の散灰用地に遺灰を撒く場合は法にふれません。

遺灰まける「再生の森」を提案
小河内ダム(奥多摩湖)の水源森に、遺体の灰をまくことができる「再生の森」として保存してほしいという要望書が都知事あてに提出された。要望書を出したのは「葬送の自由をすすめる会」。同会は「灰をまくことは、墓地・埋葬等に関する法律で禁止されている遺骨の『埋蔵』『収蔵』には当たらない」と主張し、灰を海や山に自由にまく運動を進めている。(毎日90.10.12)

Q 他の骨より「のど仏」を大事にしなさいと言われましたが「のど仏」って?
A 普段、私たちが「のど仏」と呼んでおりますのは、男性の変声期に突出する甲状軟骨のことですが、軟骨は火葬すると燃えてなくなり、女性には無いので、火葬したあとに残った「のど仏」なる骨は私たちが普段呼んでいる「のど仏」とは違います。火葬しても残る故人の遺骨の一部である「のど仏」は、首の付け根にある第二頚椎(軸椎とも言い頭を乗せて首を回す役割をする)という骨のことです。その姿が座禅を組んで合掌しているお坊さんのような格好ですので「のど仏」と呼ばれるようになったのです。故人の遺骨はどれも故人を形成していた大切な遺骨です。火葬場の職員は他の骨より『のど仏』を大事にする世間の風潮に合わせて、いわゆる「のど仏」を慎重に扱っているようです。この「のど仏」と他の骨にどのような価値の違いがあるのでしょうか。結局は「のど仏」と呼ばれていることから、故人の魂か何かがこの骨に宿っていると考えるようになったのでしょう。分骨の際も、「のど仏」を特別扱いする方がおられます。収骨の際一つの遺骨を二人で箸を使って壷に入れますが、その理由は行為責任の分散です。遺骨を拾うという非日常的な行為に恐れを抱き、タタリなどを分散するために行っている行動なのです。何の疑問もなく、火葬場の職員に促されるまま皆さん行っておりますが、こんな考え方は仏教にないことをご理解ください。遺骨はどこの部分でも故人の大事な遺骨であり優劣を付けてはならないこと、そして「のど仏」などの遺骨に故人の霊や魂は宿っていないこと、そして骨を触ったからといってタタリなどは一切ないこと、したがって火葬場から帰ってきても塩で清めたりする必要がないことです。実際、火葬の後の遺骨はすっかり殺菌されていて、私たちの肉体よりずっと清潔です。


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